おはようございます。こんにちは。こんばんは。
電柱系YouTuberのぴ~ちゃんです。
当記事では、最も身近にある電気設備「電柱」について解説いたします。
(通信系設備の紹介はしておりませんのでご了承ください。)
電柱は、家を出れば必ず視界に入るのにもかかわらず、その名前・役割については、意外と知られていません。
大学電気学科に在籍中あるいは卒業したとしても、この記事の内容すら分からないでしょう。
(Peachanがそうでした|ω・))
当記事を読めば、電柱について次のことが分かるようになります。
- 電柱の上にある電気設備の名前と役割
- 電柱からあなたのお家までの電気の流れ
それでは、早速解説していきます。
電柱の各部名称と役割
さっそくですが、サムネイルにもあった通り、どこにでもある電柱の写真を使って解説していきます。

上から順番に行きましょう!まずは、架空地線です!

架空地線(がくうちせん)
通常は電気が流れていません。対地電圧は0Vとなります。
雷から電気設備を守る役割があります。
次は碍子(がいし)です。

碍子(がいし)
電柱に電気が流れることを防ぐ役割があり、電柱には必ずついています。
電気を通さない物体であり、とっても重たい電線を電柱に固定するので頑丈です。
碍子にはいろんな種類があり、この電柱だけでもこんなにたくさんの碍子があります。
名前と役割が少しずつ違いますが、また、別の記事で紹介します。

次は高圧配電線です。

高圧配電線(こうあつはいでんせん)
高圧配電線の電圧は6600V。
この3つの電線でお家の近くまで電気を送っています。
次は、柱上変圧器です。

柱上変圧器(ちゅうじょうへんあつき)
6600Vの電気を100Vまたは200Vの電気に変換する役割があります。
次は、高圧引下げ線です。

高圧引下げ線(こうあつひきさげせん)
柱上変圧器に電気を届けるために、6600Vの電線を引き下げる役割があります。
次は高圧カットアウトです。

高圧カットアウト
多くの電気が流れた時に、柱上変圧器を守る役割があったり、電気をOFFにするスイッチの役割があったりします。
(碍子と似ていますが、碍子ではありません。)
次は低圧カットアウトです。

低圧カットアウト
多くの電気が流れた時に、柱上変圧器を守る役割があります。
東京電力管内の電柱についています。
次は低圧配電線です。

低圧配電線
低圧配電線の電圧は100Vまたは200Vです。
この電線があなたのお家まで電気を送っています。
上の写真では見にくいですが、低圧引下げ線を紹介します。

低圧引上げ線
柱上変圧器の電気を低圧配電線の高さまで、引き上げる役割があります。
以上、電柱からあなたのお家まで電気を届けるのに必要な設備の紹介でした。
電柱からお家までの電気の流れ
ここからは、電柱からあなたのお家までの電気の流れについて紹介します。
まずは高圧6600Vの区間です。

高圧6600Vの電気が流れているところ
高圧配電線から高圧引下げ線を介して、高圧カットアウトを通り柱上変圧器の1次側に接続されます。
次に低圧100Vまたは200Vの区間です。

低圧100Vまたは200Vの電気が流れているところ
柱上変圧器で6600Vから100Vまたは200Vに変換された電気は、低圧カットアウトを通り、低圧引上げ線により低圧配電線に接続されます。そして、低圧配電線があなたのお家に繋がっています。
今回は以上!
まとめ
当記事では、電柱に載っている設備・機器の名称と役割を紹介しました。
ここまで読んでくれたアナタは、電気系大学生にも自慢できるほどの豆知識を手に入れたことでしょう。
見直し用に画像を載せておきますね。

質問等あれば、Twitterまでご連絡ください!
YouTubeでも解説していますので、興味があれば是非ご視聴ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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